今月の一言

毎月1回、その時々のトピックスをお送りしています。

 

2013年11月

 

農業に活力を

 

私の住んでいる牧之原市は、産業としては農業、その中でもお茶の生産販売がウエイトを占めている町です。

今、そのお茶の生産販売が、難しい時期に来ています。作ればそこそこの値段で売れ、一家の収入の柱となっていた時は家族全員で力を合わせ、お茶の生産販売に取り組むことが出来たのが、毎年のように値段が下がっていき、収入も少なくなってくると、別の仕事をして現金収入を得る方がいいと判断して、若い人から農業を離れていくようになりました。

そして、気がついてみると農業をしているのは高齢者ばかりとなり、後を継ぐ人がいない状態となり、お茶畑や、その他の農地が荒地となってしまうようになってきました。

ここ5~6年、この先はどうなっていくのか気になり、何か次の芽が出てこないかと探しています。

先日銀行主催のセミナーがあり、その際いちご栽培を始めた人、トマト栽培を始めた人の話を聞きました。

今までお茶やみかんを主に仕事をしていたのですが、将来のことを考え、新しい仕事に取り組む青年たちです。

新しいことは苦労も多いのですが、多ければ多いほど達成した時の喜びも大きく、一生懸命に努力している様子を話してくれました。

私の住んでいる街は原発や津波、地震など色々な被害想定が出てきてから、人が少しずつ減少し、企業もよその街へ出て行くようになりました。

これら、街から出て行く人々には、出るなと言っても無理ですので、少なくともこの街で生活していく産業は私達が作っていかなければなりません。それが、次の世代に生きていく子供達にぜひ残していきたいものです。

“農業にもっと活力を、そして元気を出そう”